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⑭本などの文字を読む行為だけではダメ!〝おはなし〟という対話が表現力・理解力に大きな影響がある【会話が聞く力を育む】

「本を読むことが子どもにとって大切」とよく言われます。確かに、本を通じて子どもは多くの知識や言葉に触れることができます。しかし、それだけでは十分ではありません。子どもが真に言葉を理解し、表現力や思考力を育むには、大人との「おはなし」、つまり対話が欠かせないのです。

おはなしには、本にはない力があります。それは、双方向のやり取りを通じて、子どもの感情や思考を深く引き出すことです。この記事では、私自身の経験や専門家の意見を交えながら、おはなしがどのように子どもの表現力や理解力に影響を与えるのかを掘り下げていきます。

目次

会話の中で育つ力

私の家では、寝る前に「今日一番楽しかったこと」を話す時間を設けています。子どもたちはそれぞれに、自分が経験した出来事を一生懸命言葉にします。例えば、3歳の息子が「砂場で大きなお山を作った」と話してくれたとき、「どうやって作ったの?」「誰と一緒に?」と質問を重ねると、彼はさらに多くの言葉で自分の気持ちや状況を説明してくれます。このような対話を通じて、彼の語彙や表現力が日に日に豊かになっていくのを感じます。

また、会話には理解力を育てる力もあります。大人が子どもの話をじっくり聞き、共感や質問を返すことで、子どもは「自分の言葉が伝わった」と実感します。この経験が、他者の話を注意深く聞く力や、文脈を理解する力の基盤となります。

読むだけでは足りない理由

文字を読む行為そのものも重要ですが、文章に書かれた内容を深く理解し、自分の中で咀嚼するには、他者との対話が必要です。子どもにとって、本を読むだけではわからない言葉や感情があります。それを親や大人が補うことで、理解が深まります。

例えば、絵本を読み聞かせた後に「このキャラクターはどうしてこんな行動をしたんだと思う?」と質問するだけで、子どもは物語をもう一度振り返り、自分なりの考えを持つようになります。私の長男も、物語の中で登場人物が困っている場面を見て、「きっと悲しかったんだね。でも、助けてくれる人がいたから元気になったんだ」と話してくれたことがあります。このような対話を通じて、彼の感情理解や思考力が成長しているのを感じました。

おはなしの具体的な効果

1. 表現力が豊かになる

会話を通じて、子どもは自分の気持ちや考えを言葉にする練習をします。この過程で、新しい言葉や表現を学び、それを使いこなせるようになります。

2. 理解力が深まる

相手の質問に答えるために、子どもは自分の経験を整理し、相手に伝わるように工夫します。このプロセスが、文章や話の全体像を理解する力を育てます。

3. 感情の調整力が身につく

会話の中で、大人が子どもの気持ちを言葉にして代弁することで、子どもは自分の感情を認識し、適切に表現する方法を学びます。

実際の取り組み

私の家庭では、「質問ごっこ」をよくします。子どもたちが好きなキャラクターになりきり、大人がそのキャラクターに質問を投げかけるのです。「その冒険は楽しかった?」「どうやって問題を解決したの?」と尋ねると、子どもたちは想像力を膨らませながら、考えたことを話してくれます。この遊びを通じて、彼らの語彙や論理的な思考力がぐんぐん伸びています。

まとめ

本を読むことは大切ですが、それだけでは不十分です。「おはなし」という対話を通じて、子どもたちの表現力や理解力を伸ばすことができます。日常生活の中で少し意識を変えるだけで、親子の会話が子どもの成長に大きな影響を与えるのです。

さあ、今日から「おはなし」を始めてみませんか?どんな小さなことでも、子どもとの対話は未来への贈り物になります。

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この記事を書いた人

Xフォロワー数1万人。3ヵ月のインプレッションは1億越え。
心理的安全性アドバイザー協会合同会社代表。民間資格自社発行。
サンクチュアリ出版社様からお声がけいただき講演実績あり。
3才と0才の育児、家事をこなし、愛妻家。毎朝3時に起きて心理的安全性を文化にするために活動中です。

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